一週間未満

毎週金曜日あたりにに更新します。未定です。

鶏も卵も豚も、ご飯も、何もかも、タンパク質の日。

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未だに。二週間も前の結婚式のことを引きずってる。

 

大学時代の友人と会ってからは順調そのもので、仕事は遅くなっても、寝不足でも、妻が苛立っててもあまり気にはならない。

こと、妻に関しては、彼女が苛立っても何しても、愛おしい。こんな歳になったってのに、思春期みたいに彼女のことが好きなのはどうしたものだろう。

 

 

結婚式の日、感性を衰えさせないようにしているんだ、と大学時代の友人は言ったので、僕は自分自身の感性が衰えていることに気づいた。

淡々と僕らは話し続けて、真夜中に溶けていく。車も通らない駅前の通り。煌々と輝く、居酒屋の光を残して。

深夜3時の夜、何も覚えてない。居酒屋で酔いつぶれた女が寝ていた。会計を済ますと、緩い酔いが頭を回る。感覚だけが異常に冴えている。その状態が未だに続く。真夜中、僕らは彷徨う。

 

ファミリーマートでおにぎりを買い、ボルダリングジムへ向かった。火曜日は空いていて、ほとんどが顔見知りだった。

長身でインテリな常連の人が、向かい側の傾斜の緩い壁に挑む。最後のゴールにたどり着くと歓声が上がる。僕らはビールのジョッキのかわりに拳を重ね合わせる。ヨレヨレでフラフラな足取り。ジムの端に座り込み、休憩中の人たちだ話す。

どんな靴がいい、とか、どこの山へ行くのか、とか。山の話ばかり。

 

気づいたことをメモしていけば、それなりに知識はたまる。外山滋比古の『思考の整理術』に書いてあった。

言葉は感情そのもの。記憶が忘却の渦に飲み込まれていく。とりあえず、残しておけばいい。いらなかったら後で捨てればいい。

 

家の本棚にはノートが山積みにされている。くだらない願望ばかり書いていた。それから、それなりに大切なこと。つまり、ほとんどが僕自身。捨ててやろうと思う。どうせすぐまた、僕自身は溜まっていく。永遠に繰り返す、コンピュータのバックアップ機能みたいに。

 

家に帰ると台所にはご飯が準備されている。明かりをつけると、妻と息子2人の痕跡がある。大小は問わない。それらの痕跡が感性に触れるのか、感性が痕跡を見出すのか。

鶏が先か、卵が先か。

鶏にしても、卵にしてもタンパク質が豊富で、疲れた体にはよく効く。

夜ご飯は豚肉だったけど、豚肉にももちろんタンパク質は入ってる。ビタミンBも摂れる。脂もうまいから、鶏肉よりご飯がすすむ。

 

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

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