月曜日の有給の日
出張の後、余裕を持たなかった。
何も書かず過ごした。
『幸福な男』を読んだ。
『思考の整理学』を読んでる。
大学時代の友人の結婚式へ行った。旧友たちと会う。仲よかった友達とひさびさに会った。変わらない。きっと変わったのかもしれない。でも、同じように僕らは歳を重ねる。互いに変わりつつだから、変わってないように思える。
おじさんになっても、おばさんになってもいい。僕らは互いに歳をとって行く。互いに変わっていく。
『ジーザス・サン』というタイトルの短編集をもらった。とっておきの短編集だ、と言う。
少し読む。道に生えている見えない棘に刺されているみたいな物語だ。何でもかんでも隣にある。本当に、何でもかんでもだ。
心しておきなよって感じの小説だ。
結婚式の2次会に女の子はこなかった。女の子が一人でもいると楽しいのだけど、そんなもの。
グダグダと酒を飲む。
最後には3人だけになって、もっともっとぐだぐだと酒を飲む。
真夜中の水戸駅前の交差点は誰もいない。車も通らない。飲み屋は全部閉まってる。どこからかスケートボードの音がする。
一軒だけ開いてた飲み屋に入る。酔いつぶれた女の子が男の子に絡んでいた。男の子2人に寝取られたかったのかもしれない。彼女は横になったまま、酔いつぶれ眠りにつく。太ももがあらわになったままだ。
お会計をしたのが3時過ぎ。ホテルに戻り、4時くらいに寝る。8時半に起きて、友達と話をする。昨日の残りの缶コーヒーを飲む。
10時にチェックアウトする。日立駅へ向かう。昨日のことを思い出す。何にもない、何も思い出せない。ぐだぐだと酒を飲んだだけ。楽しかったけどね。
感情だけが暴走して翌朝を迎える日、虚しさを覚える。朝、車が通り過ぎる音、電車の進む音、車内アナウンス。反動が心をえぐる。まるで、陽の感情を使い切ったみたいだ。
日立駅からは海が見えた。曇り空。水平線がぼやけている。
家へ帰ろう。
満たされることのない、まだやり足りない気持ちのまま、帰りの電車に乗る。また会おう、って言った友人の言葉が蘇る。また、会おう。僕はそう思う。
特急ひたちに乗る。
全席指定だが、指定のいない席に座れるという、未指定券を買う。乗務員に席の座り方を聞いて、納得する。
ローソンで買ったコーヒーを窓の下に置く。切符を口にくわえ、メモ帳を取り出す。ランダムに言葉だけを羅列する。
繊細さと感情、不安定なバランス。不安定にバランスを取る不細工な僕らは、携帯電話によってつながりあい、繋がろうとしない。
どうせ明日はやってくる。ロクでもない頭じゃ、何も思い出せない。感情だけが一人歩きするだけだろう。
だから、また、どこかで会えばいい。